今回の広島市商ドットコムでは『紅茶のお店 linden』や抹茶を専門的に扱っている『茶の環』などお茶を取り扱う企業様に多く協力していただいております。そこでお茶の違いについて紹介をしたいと思います。
●なぜお茶にはたくさんの味があるのか?
まずお茶の育て方には露地栽培と被覆栽培の2種類があります。
【露地栽培】
直射日光を当てて育てる方法で、甘みと渋みのバランスのとれたお茶が育ちます。
【被覆栽培】
直射日光を遮って育てる方法で、甘みを強く感じるお茶が育ちます。
そのほかにも茶摘みの時季によって味わいが異なるのも、お茶の種類が多い理由です。主に一番茶、二番茶、三番茶などがあります。
【一番茶】
このお茶は「新茶」とも呼ばれるお茶です。このお茶はその年の最初に生育した新芽を摘みとって作られたお茶のことで、さわやかで、すがすがしい香りが特徴的です。旨味、甘みの成分が多く、私たちが普段飲んでいるお茶に使われることが多いものです。
【二番茶】
その名の通り二番目に収穫されるお茶のことを言います。このお茶は一番茶の収穫から約45日程度で収穫できるもので、新鮮な香りが高く、さわやかな味がして、品質が良いといわれています。
【三番茶】
このお茶は二番茶のあとに収穫されるもので、苦味成分が多くなるので渋みを感じられるお茶です。それにカフェインが他と比べて少ないのが特徴的なお茶です。
このようにお茶は育て方や茶摘みの時季が異なることにより味が変わります。
●なぜお茶にはたくさんの種類があるのか?
お茶には紅茶や緑茶、烏龍茶など様々な種類があります。ではなぜお茶にはこんなにも種類があるのでしょうか。その理由はお茶の加工方法にあります。今回はその加工方法について三つ紹介いたします。
【回転発酵】
別名ヤウチンと言われ竹かご製のドラムの中に茶葉をいれ、分速60回転くらいで回されています。これをすることにより、葉の周辺をこすり合わせて、傷をつけることによって発酵を促進させます。葉の周辺が赤褐変化し、中央部が緑色の半発酵状態になります。この加工方法は主に烏龍茶に使われます。
【蒸熱】
連続式に流れる網胴回転攪拌型蒸機です。おもに抹茶をつくるときに使われる加工方法で、抹茶の場合通常の煎茶よりも短い平均20秒程度で蒸します。この加工をすることにより生葉の酸化酵素の活性を止め、冴えた色調で覆い香りを引き立たせる効果があります。
【揉捻】
茶葉に撚れを与えて、茶葉の細胞組織を破壊し、葉の中の酸化酵素を含んだ成分を外部に絞り出し、空気に触れさせて酸化酵素を促して形を整える加工工程です。この加工は主に紅茶につかわれ、酸化発酵により紅茶の香り・味・コクのベースをつくる重大な加工工程です。
今回紹介したのはごく一部ですが、このように育て方、茶摘みの時季、加工方法によって味や種類は異なります。今回の広島市商ドットコムではお茶を使ったスイーツや紅茶、抹茶などお茶に関する商品を数多く販売しております。
ぜひ、味わってみてください!