【はじめに】
現在多くの学校で、タブレット導入が進んでいます。これはGIGAスクール構想の実現が目的である。GIGAスクール構想の目的とは、生徒側にとっては生徒の個性に応じた教育を実現するため、教師側にとっては働き方改革によって教員の業務を支援するためという目的です。全国の公立の学校で見ても小学校は96.1%、中学校が96.5%(文部科学省GIGAスクール構想に関する各種調査の結果から引用)と非常に高くなっています。導入の理由を調べていると視覚・聴覚を刺激する学び、双方向型の学び、デジタル機器に慣れる、教職員の業務効率アップなどがあり、その中にはペーパーレスを実現というものもある。そこで今回私たちはSDGsの15番「陸の豊かさを守ろう」の視点からペーパーレス化について調べてみました。
【そもそもペーパーレスとは】
ビジネスにおいて、紙で運用された文章や資料を電子化して、業務効率改善やコスト削減を図ることを言います。ペーパーレス化の方法には、紙の既存文章を電子化、紙の本や雑誌ではなく電子書籍を使うなど挙げられます。従来は紙に印刷していた情報を電子ファイルのまま保管し利用するという方法があります。このようにペーパーレス化をすることで業務を効率化でき、コスト削減を可能としています。そして紙を使わないことによって資源が無駄になりません。
【学校でのタブレット導入はなぜ必要なのか】
上記でも記載したように、学校でのGIGAスクール構想の実現が目的であり同時にペーパーレスも図られています。GIGAスクール構想とは、2019年に開始された全国の児童・生徒に1台のコンピュータと高速ネットワークを整備する文部科学省の取り組みのことです。生徒1人1人に個性があり、生徒によって学習の理解力や学習を進める速度は異なります。理解力や進度を向上させるためでもあります。教員の業務は、タブレットなどの電子機器を導入することにより、紙を大きく削減することができる。例えば、用紙の用意、印刷、配布、回収の作業が削減できます。そのほかの教員の業務で削減できる箇所はたくさんあります。GIGAスクール構想の実現を達成し、ペーパーレス化も実現するといった一石二鳥なのです。
【会社はタブレット導入をどう感じているのか】
会社のメリットとしては、どこでも資料の閲覧・修正ができる、コストの削減ができる、セキュリティの強化ができる、必要な情報を検索できる、破損せず複製も簡単にできる。デメリットとしては、同時に複数の資料を閲覧できない、メモがしづらい、作業効率が悪い、長時間の使用は疲れる、が挙げられる。
やはりメリットもあればデメリットもあるということがわかりました。
【アンケートの結果】
私たちが通っている広島市立広島商業高等学校でも本格的にタブレットを使った授業が始まりました。そこで、タブレットが導入されたことで感じたメリットやデメリットについて先生方とネットビジネスコースの生徒にアンケートをとってみました。そのアンケート結果がこちらです。
①あなたは先生ですか生徒ですか
・先生 17人 生徒 7人
②タブレット導入にして自分がメッリトだと感じたこと(一部抜粋)
・調べものができる(生徒)
・紙の書類が減ったので書類の整理がしやすくなった(先生)
・休んでいる生徒にも指示ができプリントを配布することができるし、提出させることができる
(先生)
・板書を書く時間や書かせる時間が減りスムーズに授業が行える(先生)
・教科書やノートがいらなくなり持って帰るときにかさばらない(生徒)
・ペーパーレスになる(先生)
③タブレットを導入して自分がデメリットだと感じたこと(一部抜粋)
・ノートをとるときに打つのに必死で内容が入ってこないこと(生徒)
・みんなが一気に使うとインターネットの接続が悪くなる(生徒)
・タブレット使用時とそうでない時のメリハリがつけにくい(先生)
・持ってこない生徒がいることがある(先生)
④その他タブレット導入について思ったことなど(一部抜粋)
・授業で必要なこともフィルタリングがかかり、調べられないことが多い(先生)
・よい取り組みだと感じる(先生)
・タブレットにするなら、すべての教科をタブレットに対応した授業にするべきだと思う
(生徒)
となりました。アンケートに答えてくださった先生方、生徒の皆さんありがとうございました。
この結果からペーパーレスという視点では意見は少ないが教科書やノートを使うことが少なくなることが実感することがわかります。しかし、授業中に使うことによってほかのことに目がいってしまうのも見て取れます。どのようにしてうまくタブレットと付き合うかが今後の課題だということがわかりました。
【まとめ】
今回タブレット導入について調べていくうちにいろいろなことを知ることができました。GIGAスクール構想というのを初めて知ってどういうものなのか、そしてそれをまとめるうちに自分も学ぶことができました。私は、タブレットのある学校生活にある程度慣れてきましたが、タブレットを持ち上げる際などは紙よりは重いなと感じます。しかし、すぐに検索することができたり授業内容をすぐに教室のみんなに共有したりすることができるなど便利な点はありますが重さという点では紙がいいなと思います。
時と場合によっては紙のほうが優れているかもしれません、しかし資源を無駄にしないように紙を使用する量を考えたりタブレットを導入したりして持続可能な社会を実現していきましょう!